一 本書は毎週二回開かるゝ松江赤山聖書硏究會に於てバックストン師が明治三十年四月より仝三十一年六月まで立證せられたる約翰傳福音書に於る光を筆記せるものなり。
一 本書は世間在來の註釋書類と全く其趣を異にし批評的硏究的ならずして立證的心靈的なるは讀者の容易に判斷し得るところなるを信ず。
一 本書は師が祈禱の中に語り筆者が祈禱の中に聽き祈禱の中に錄せしものにして文體は言文一致を用ひたれば寧ろ迂遠なるが如しと雖讀者若し祈禱の中に聖靈の光を求めて讀まるゝならば必ず其深意を了得せらるゝべしと信ず。
一 緖論及第一章は筆者の講筵に洩れたるところにして後よりこれを補へるものなれば第二章以下に比して自然同じからざるものあるべし。
明治三十二年九月
筆 者 識
| 序 | 緒1 | 緒2 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 結論 | 目次 |