書

第 五 十 二 章



  1. シオンよさめよさめよ なんぢの力を聖都きよきみやこヱルサレムよ なんぢのうるはしきころもをつけよ、今より割禮かつれいをうけざる者およびきよからざるものふたゝびなんぢにいることなかるべければなり
  2. なんぢ身のちりをふりおとせ ヱルサレムよおきよ すわれ とらはれたるシオンのむすめよ なんぢがうなじのなはをときすてよ
  3. そはヱホバかく言給いひたまふ、なんぢらはあたひなくしてうられたり かねなくしてあがなはるべし
  4. しゅヱホバ如此かくいひたまふ さきにわがたみエジプトにくだりゆきて彼處かしこにとゞまれり、アツスリヤびとゆゑなくして彼等をしへたげたり
  5. ヱホバ宣給のたまはく わがたみはゆゑなくしてとらはれたり、さればわれこゝになにをなさん ヱホバのたまはく 彼等をつかさどる者さけびよばゝりわが名はつねに終日ひねもすけがさるゝなり
  6. このゆゑにわがたみはわが名をしらん、このゆゑにその日にはかれらこのことばをかたるものゝわれなるをしらん われこゝに

  7. よろこびの音信おとづれをつたへ平和おだやかをつげよきおとづれをつたへすくひをつげシオンにむかひてなんぢの神はすべ治めたまふといふものゝ足は山上やまのうへにありていかにうるはしきかな
  8. なんぢが斥候ものみの聲きこゆ、かれらはヱホバのシオンに歸りたまふを目と目をあひあはせてるがゆゑにみな聲をあげてもろともにうたへり
  9. ヱルサレムの荒廢あれすたれたるところよ 聲をはなちて共にうたふべし、ヱホバそのたみをなぐさめヱルサレムをあがなひたまひたればなり
  10. ヱホバそのきよきみてをもろもろの國人くにびとの目のまへにあらはしたまへり、地のもろもろのはてまでもわれらの神のすくひを見ん
  11. なんぢらされよされよ、彼處かしこをいでゝけがれたるものにふるるなかれ そのなかをいでよ、ヱホバのうつはをになふ者よ、なんぢらきよくあれ
  12. なんぢら急ぎいづるにあらずはしりゆくにあらず、ヱホバはなんぢらのまへにゆきイスラエルの神はなんぢらの軍後しんがりとなり給ふべければなり

  13. よわがしもべ智慧ちえをもておこなはん、あがりのぼりてはなはだたかくならん
  14. さきにおほくの人かれを見ておどろきたり(その面貎おもづらはそこなはれて人と異なり、その形容かたちはおとろへて人の子とことなれり)
  15. のちにはかれおほくの國民くにびとにそゝがん 王たち彼によりて口をつぐまん、そはかれらいまだつたへられざることを見いまだきかざることを悟るべければなり


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