第百八篇  題目 與へられしめぐみを獲得する道



ダビデの歌なり 讃美なり

  1. 神よわが心はさだまれり われうたひまつらん たゝへまつらん わがさかえをもてたゝへまつらん
  2. さうよ琴よさむべし われ黎明しのゝめをよびさまさん
  3. ヱホバよわれもろもろのたみのなかにてなんぢに感謝し もろもろの國のなかにてなんぢをほめうたはん
  4. そはなんぢのあはれみはおほいにしててんのうへにあがり なんぢの眞實まことは雲にまでおよぶ
  5. 神よねがはくはみづからをてんよりもたかくし榮光みさかえ全地ぜんちのうへにあげたまへ
  6. ねがはくは右のみてをもてすくひをほどこし われらにこたへをなしていつくしみたまふものにたすけをえしめたまへ
  7. 神はそのきよきをもていひたまへり われいたくよろこばん われシケムをわかちスコテの谷をはからん
  8. ギレアデはわがものマナセはわがものなり エフライムもまたわがかうべのまもりなり ユダはわがつゑ
  9. モアブはわが足盥あしだらひなり エドムにはわがくつをなげん ペリシテよわがゆゑによりて聲をあげよと
  10. たれかわれを堅固なるまちにすゝましめんや たれかわれをみちびきてエドムにゆきしや
  11. 神よなんぢはわれらをすてたまひしにあらずや 神よなんぢはわれらのいくさとともにいでゆきたまはず
  12. ねがはくはたすけをわれにあたへててきにむかはしめたまへ 人のたすけはむなしければなり
  13. われらは神によりていさましくはたらかん われらのてきをふみたまふものは神なればなり

 本篇にりて神が既に與へ給へるすべての恩惠めぐみを實際に獲得する道を學ぶべし。神はすべての恩惠めぐみを與へ給へり(エペソ一・三)。れど人みな必ずしもこれを經驗せりとはべからず。いかにしてそれを實驗するや。
一、神を崇めよ(一〜六)
二、聖言みことばに賴れよ(七はじめ──『神はそのきよきをもていひたまへり われいたくよろこばん』)
三、おの嗣業ゆづりを信仰をもて要求せよ(七をはり、八)
四、信仰によりて敵にかちを得よ(九)
五、如何いかにして新しきめぐみを取る事を得るや(十)
六、たゞ神のたすけによりてなり(十一〜十三)



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